スマート林業の取組み

・林業は自然相手の仕事ですので、あまりIT(インフォメーションテクノロジ・情報技術)との連携が進んでいないところがあり、データ化が難しいとされていましたが、今年度山口県の方で、”やまぐちスマート林業実践対策地域協議会”なるものが設立され、IT技術を積極的に取り入れ実践していくことになったようです。吉岡土建でもその一環として先日、宇生賀地区においてOWL(アウル)という機器を用いて立木情報の収集を行ってみました。事前準備で下刈りなどの手間が結構かかってしまいましたが、高額な機械だけあって、データの収集自体は至って簡単でして、約2ヘクタールの山の立木情報を3時間程度で収集できました。あとは集めたデータをパソコン上で写真のように分析するのですが、結果としましては、幹材積1,271m3・枝葉その他528tで、バイオマスを含めた全てのヘクタール当たり材積は 約950m3/ha となりました。(幹材積が全て用材になるわけではありません。小径木・曲がり・腐り・先端・根本などは、枝葉と合わせてバイオマスになります)集計データの信憑性がどうなのかと言う事もありますが、ここから実際にどれだけの材を出荷する事ができるのかが重要な点になります。この山は11月に設立されました福賀森林協会の阿武町植林保育基金を使って主伐・再造林を行う第1号の山林ですので、実際に出荷したデータと突き合わせの後、搬出率などを計算して今後の森林資源管理に活用していきたいと考えております。主伐・再造林一貫施業ということで、地拵えが簡単になるようバイオマスも出来るだけ搬出する予定ではありますが、山主様が育てた大切な木を少しでも無駄なく出荷し、1円でも多く売上げにつながる様に致します。
(上の写真は、データを可視化したものです。白枠の中の数字、41.4cmは胸高直径、21.6mは樹高を表しています。下の写真がデータ収集用のレーザーを受発信する機械です。一番下の図面上にある小さな点が1本1本の木を表しており材積などのデータを持っています)