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クローズアップ現代+放送の林業問題と吉岡土建の林業

・先日NHKのクローズアップ現代プラスで林業の問題を取り上げていました。そこで語られていた内容としましては
1,盗伐
2,主伐後の山林放置
3,作業道の崩壊
4,効率を優先した施業・補助金の交付
5,以上の問題により持続可能な林業となっていない
と言う事でした。これまでホームページにて色々と情報を発信してはいますが、良い機会ですので吉岡土建の林業はこの問題に対してどうなっているのかまとめてみます。
1について言いますと、当然ですが行っておりません。【求人】山口県阿武町で林業をやってみませんか?の主伐再造林地の写真の正面に残っている木は相続登記がなされておらず所有者の所在が不明で伐採同意が得られない為、やむなく残した木です。作業効率は落ちてしまいますが、この様な山林は各施業地に存在します。今年4月に可決成立した不動産登記法の改正により徐々に改善されていくと思われますが、吉岡土建ではコンプライアンス(法令順守)に努めています。
2について言いますと、2018年11月に阿武町植林保育基金を設立して以降、人工林の伐採跡地への再造林率は現時点で100%です。(約2年半で20.7ha)今後、伐採搬出が難しい山林では再造林できない事もあるかもしれませんが、可能な限り再造林率を上げて行く様に努めます。
3につきましては、土木工事で培った技術を基に、崩れない作業道づくりを常に行っています。これまで5年間で21km以上、作業道を開設していますが崩落が確認されたところは一ヶ所もありません。
4は番組内でも言っていましたが、効率を上げること自体は良い事ですが、切りっぱなしの手荒な伐採が効率化を優先した結果だとされていました。吉岡土建では高性能林業機械を導入し出来るだけ生産性を高めながら、同時に伐採跡地への再造林を行っております。伐採地が災害の原因になる事無く、森林資源が循環しながら地域社会がより豊かになって行く事を目指して、持続可能な林業を営んでいます。
 番組をご覧になって不安になった方もいらしたかもしれませんが、みなさんからより一層の信頼を頂けるよう努めてまいりますのでご安心頂きたく宜しくお願い致します。
*タイトル上の写真は主伐地ですが、再造林してあります。
下の写真はドローン撮影から作ったオルソ画像で、赤色線は地籍の境界線です。山主に連絡が付かず残しました。周りは全て再造林してあります。