CO2 - O2 = C ・二酸化炭素の分解・GX・個人で出来る温暖化対策
グレタ・トゥーンベリさんがあんなに怒っているのは、このまま地球温暖化が進めば2100年頃には人類滅亡の可能性があるからなのですが、それに向けて各個人で実施出来る具体的な対策にはどんな事があるかなと考えますと、普通は自宅に太陽光発電設備を取付けて電気自動車を使用する事と、給湯器をヒートポンプタイプに照明をLEDタイプにそれぞれ取替える、といった程度かと思います。(国立環境研究所の見解では、個人の温暖化対策も我慢する事ではなく、テクノロジーを活用する事らしいので。)
社会全体での取り組みとしては、近頃 ”CCS” や ”CCUS” といった技術の開発に力がそそがれているようです。(CCSとは、二酸化炭素を回収して地中に貯留する技術。CCUSは二酸化炭素を原料として有効利用する技術。)
CO2を取込んで、O2を排出し、残ったC(炭素)を貯めてゆく植物の光合成は、天然のCCS技術の様な物なわけですが、ネットなどでいろいろ調べてみますと、やはりこれが一番現実的な二酸化炭素削減方法なのではないかと言う気がしてきます。ネットの記事を引用しますと掲示板の書込みではありますが
”植林を行うことで確実に土壌中の炭素蓄積量は増大しますので、適切な手入れと伐採を行っている森林は、非常に優秀な二酸化炭素吸収源として機能していることになります。また、間伐材をバイオマスとして利用することは、化石燃料の使用を減らし、燃料のカーボンニュートラル化を実装することができます。逆に、手入れを怠ると植林前の土壌環境に戻る=炭素が放出されてしまうので、林業の管理をし続けることが肝要です。個人的な意見として言うなら、CCSなんかで二酸化炭素を土中に封じ込めするぐらいなら、ある程度植林が進んできた段階で土壌有機物をそのまま地下に埋設した方が現実的だと思うのですが。” とあり、妙に腑に落ちます。
石炭は植物が数千万年~数億年かけて炭素を閉じ込めた物ですが、現代で短期的に実行可能な二酸化炭素削減の手法としては、森林資源の適正な循環と言うものがやはり大切なのではと思います。江戸時代までの日本では3千万人分のエネルギーのほとんどを木材が賄っていたわけですが、GXが推進される中でエネルギーとしての木材も林地残材を出来るだけ少なくし最大限に活用していきたいところです。吉岡土建では、基金設立以来4年半の間に主伐再造林の一貫施行で、機械地拵えにて大量の林地残材を搬出・活用しながら、一般の方の私有林に約29ヘクタールの植林を実施しました。これも各山主様からすれば、個人で実施出来る温暖化対策だと思います。山間地域の重要な役割として、森林の公益的機能が最大限に発揮できるよう、今後も取り組んでいきたいと考えております。
(木の幹は、天然の炭素貯蔵ボックスです。林齢50~60年で伐採・再造林するサイクルが最も二酸化炭素削減効果が高いと思われます。)